20代国際夫婦の私たちが日本で注文住宅を建てると決めた理由 

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今回は、日台夫婦の私たちが建売やマンションではなく、新築の注文住宅を選んだ理由を紹介します。

もともと注文住宅どころか、家を買うことすらあまり考えていなかったのですが、建売、マンションと比較してなぜ注文住宅にしようと決めたのかを書きたいと思います。

国際夫婦ならではの視点もありますので、家について考えている方は参考にしてみて下さい。
簡単に、私たちの環境を紹介します。

・日本と台湾の国際夫婦
・20代会社勤め
・共働き
・海外旅行大好き
・細かい部分までこだわりが強い(私だけ)
・台湾人妻はまだ永住権無し

目次そもそもなぜ家のことを考えたか建売?注文住宅?マンション?私たちが注文住宅を選んだ理由
1. 旅行が好きで家もホテルのような空間にしたい
2. 細部までこだわりたい人なら注文住宅一択
3. 台湾で家を建てることはほぼ不可能
4. 家賃を払うのが勿体ない
5. 引っ越しごとにかかる費用と時間が勿体ないまとめ

国際夫婦にとって、「どこの国で暮らしていくか」は誰もが考える問題ですよね。
日本か、相手の国か、或いは全く違う他の国か…

私は日本で働いていますし、妻も台湾で大学卒業してから日本に就職したので、どちらも台湾での職歴はありません。日本が好きで日本で働いているというよりは、今の所台湾や他の国に仕事の縁がなく結果的にそうなっているという感じです。

私は台湾が好きなので将来的には台湾に生活基盤を置きたいと思っていますが、コロナもあって何があるかわからない状況なので、当分は日本での安定した生活を維持するほうが良いのかなとも思っています。

もう一つは、将来の子供のことです。よく2人で小さい頃の話をしますが、台湾は小さい頃から学習塾に行かせたり、学業が大変そうなイメージです。また、クラブや学校のイベントのような思い出があまりないようなので少し勿体ないような気がしました。とりあえず中学高校あたりまでは、日本でのびのびと暮らして勉強以外のことも学んだほうが良いのではないかと考えています。

そんなこんなで、とりあえずあと15年ぐらいは日本を基盤に生活するということを考えて、じゃあ日本で家を持とうかと漠然と考えました。

建売?注文住宅?マンション?


建売住宅注文住宅マンション
値段安い or  手ごろに”見える”価格ハウスメーカーや工務店次第立地によりピンきり
土地建物とセット施主が用意建物とセット
間取り基本的に全て決まっている自由に設計できる基本的に全て決まっている
仕様基本的に全て決まっている基本的に自由に選べる基本的に全て決まっている

建売住宅、注文住宅、マンションと、それぞれ特徴がありますが、それがメリット・デメリットになるかは人によって異なると思います。

例えば、とりあえず値段重視で手っ取り早く一軒家がほしい方は建売が向いてると思いますし、都心の一等地に住みたい(仕事の関係で住まざるを得ない)方はマンション一択でしょう。ある程度郊外も視野に入れられて、とにかく自分好みに1からつくりたい方は注文住宅が向いていると思います。

ここまでは日本人も同じですが、他にも国際夫婦で気をつけるべきことがあります。

①外国人は基本的に永住権が無いとローンを組むことができない

一部永住権なしでも可能な銀行はありますが、外国人がローンを組む場合は永住権が条件になっています。銀行としても、払えなくなって母国に帰られるのはリスクなので、どうしても条件に入ってしまうようです。片方日本人、片方外国人のペアローンの場合でも同様です。
永住権がない場合は、比較的費用が安い建売か、かなり郊外での注文住宅・マンションが主な選択肢になるかもしれません。もちろん現金がある方はなんの心配も要りません。外国人はローンを組みにくいことから現金一括で買う方も多いようです。

②戸建ての建物価値は20年〜30年程度で0円になる

売却することを考える場合、価値が残りやすいのはマンションです。海外にすぐ移り住んだり、いろいろな場所を転々として売却する可能性がある方は要注意。

私は旅行が大好きで、長期休みはもちろん、土日の休みさえあれば東アジアならどこへでも弾丸で行きます。

ヨーロッパからアジアまで数多くのホテルに泊まってきて、内装のデザインや雰囲気作りに感動したことがたくさんありました。良いホテルだと設備も最新のものを使っていたり、水栓一つとっても海外のメーカーを入れていたり、そんなに高くないホステルのようなところでも、値段を抑えながらも工夫をこらして良い空間を作っているところも多いですよね。

そういうのを見るだけでも何故か楽しい気持ちになるのは、旅行好きならわかってもらえるはず。もちろん旅行だから感じる特別感が大きいとは思いますが、うまくすれば自分でも再現できるんじゃない?と思ったり。

これまで自分が見て感じてきた「良い」を集めてそれを自分の家に出来るなんて、最高じゃないですか?

2. 細部までこだわりたい人なら注文住宅一択

実際、あのホテルの雰囲気がよかったから真似したい!と頑張ってみても、部屋が大きくない賃貸で出来ることはせいぜい細かい小物を買ったり物の配置を変えるぐらい。一時的に嬉しくなっても、理想とは程遠くすぐに飽きてしまいます。

それなら、いっそのこと自分たちが理想とするものを作ったほうが、時間もお金も節約出来るのではと思いました。注文住宅は、キッチンからからタオル掛けまで、基本的にほぼ全て自分たちで指定して決めることができます。建売やマンションなどで、人生に余裕が出てきたらあとからいじるのも良いですが、結果的に注文住宅以上の値段になることも。そしていつ人生に”自分が思う本当の余裕”ができるかなんて、わかりません。

予算にも限りはあるのである程度の我慢は必要ですが、我慢もコストだと思っています。安いもので我慢するより、少しだけ高くてもそれでストレスに感じなければお金を払う価値はあるのではないかなと思います。

そのなかで、自分たちが訪れてきた「良い」が詰まった家を作りたい、と思うようになりました。私たちのように、細かいところにもこだわって生活の質を上げたいと思う方は一歩踏み出しても良いかもしれません。

日本と台湾では住宅事情も全く違います。

台湾人にとって、一般人が新築で家を買うことは夢のまた夢。また、かなりのお金持ちかド田舎を除き、家を新築で建てることはほぼ不可能です。もちろん誰でも新築が良いですが、買えても中古のマンションというのが多いです。

それは台湾の給料が低いというより、給料に対して家が高すぎるからです。なんと約29年分の給料を貯めてやっと家が買えるぐらいの水準。(ソース:Property Prices Index by Country 2019

一方日本は、台湾に比べるとまだ一般人でも給料でなんとか手が届くぐらいということで、台湾人からすると信じられないほど安いというイメージが有るようです。

新築を日本で建てることを考えたのも、私の台湾人妻や母が可能であれば日本で建てたいと言っていたのが大きな理由になりました。

余談ですが、中国では土地を購入しても居住用地では70年の使用権が与えられるだけで、日本のように完全に所有することができません。中国人にとっては家も破格で買えて土地も永久に所有できるなんて夢のようなことで、そういった背景もあり、日本の土地を買い占めているのですね。

3.タイミングが合った

タイミングが合ったこと、これが決心をするのに一番重要だったと思います。
誰しも色々理想はありますが、そうは言っても今置かれている状況から考えて出来るかどうかは別問題ですよね。

「いいなあ、ちょっと詳しく調べてみようか」になるのか、「憧れるけど、やっぱり今は難しいな」になるのか、結局最後はこれに限るかもしれません。

・2人共会社勤めをしていて収入に大きな変動がない

サラリーマンには住宅ローンを組めるという特権があります。アルバイトや派遣社員も可能といえば可能ですが、優遇度合いは全く違います。

・通勤場所へ通える範囲で良い土地が見つかった

よく土地探しは縁と言われます。ハウスメーカーや不動産会社のの営業さんがいう言葉なので、今ある土地を買わせる常套句だと疑っていましたが、ずっと探してもいい物件が出ません!今探しているタイミングで自分に合うものがあるかないか、それだけでした。もしこれは良いなと思う土地があれば、それは他の人も良いと思っているので素早く決める必要があります。

・親のサポートがある

私たちの親世代(50〜60ぐらい)にとって、20代で家を建てるなんて生意気だ!まずは自己資金をしっかり貯めるのが先!と反対されるケースがかなり多いとか。幸いにも、私の親は自分が決めることだからと尊重してくれていますし、妻の台湾の親も日本で家を建てるということでサポートしてくださっています。

持ち家派と賃貸派、それぞれ好みはあると思いますが、賃貸住宅では家賃を払い続けても一生自分のものにはなりません。もう少し悪く言えば、狭い部屋を借りて大家さんのローン返済を手伝っているだけです。

家賃10万の家に35年住めば4,200万のコストですが、これだけあれば注文住宅で自由に設計して好きなものも入れることができます。3、4人入れるお風呂を入れたり、大きなリビングをつくることも叶います。

また、住宅ローン減税などの制度もあり一年間に最大40万の控除が受けられたりと、長い目で見ればむしろお得なんじゃないかなと思います。何を持ってお得と考えるかも人それぞれですが、最終的に同じお金を払うなら、快適に過ごしたいと私は考えました。

5.引っ越しごとにかかる費用と時間が勿体ない

敷金、礼金、仲介手数料、謎のクリーニング代、鍵交換代、引越し費用…

新しい場所へ住み替えるたびにかかる高額で無駄な出費と、それにイライラする時間って本当に無駄ですよね。
直接自分の暮らしを向上させることに関係ない費用が2、30万円普通にかかりますし、頻繁に引っ越していたら車も買えそうなぐらいです。

私も日本国内では人生で4回引っ越しましたが、新しい場所へ住んだりすることは良い経験になりますよね。その土地によって街の雰囲気も違いますし、新しい発見が常にあります。でも、それにしてもコストが掛かりすぎだと思います。

どうしても新しい場所に行きたいなら、もう家のサブスクとかでも良いのではないでしょうか。いろんな選択肢ができる時代になっているので、賢く生きていきたいですね。

今回は、日台夫婦の私たちが建売やマンションではなく、新築を選んだ理由を紹介しました。

そもそもなぜ家のことを考えたか建売?注文住宅?マンション?私たちが注文住宅を選んだ理由
1. 旅行が好きで家もホテルのような空間にしたい
2. やるなら細部までこだわりたい人なら注文住宅一択
3. 台湾で家を建てることはほぼ不可能
4. 家賃を払うのが勿体ない
5. 引っ越しごとにかかる費用と時間が勿体ない

台湾に関係する事情もありましたが、改めて考えると結局はその人個人の性格と、タイミングが一番重要かなと思います。また、相手が外国人の場合、永住権の問題など日本人に比べて高いハードルがありますので、調べたり詳しい人に聞いてみて少しずつ前に進めると良いと思います。

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