【知らないと失敗する】20代の私たちがおすすめする賢いハウスメーカーの選び方

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今回は、20代で日台国際夫婦の私たちが、どのようにハウスメーカーを決めたのかについて紹介します。

いざ家を建てたいと思っても、まずはパートナーとなるハウスメーカー・工務店を選ぶ必要があります。鉄骨系メーカーとか、木造系メーカーとか、何十もあるメーカーから選ぶので、楽しくもありますがかなり大変ですよね。

ちなみに台湾では富豪でない限り一軒家を買うことはほぼ不可能なので、妻や妻の母も「台湾でできないから日本で建ててほしい」という気持ちもあり、本格的に家の計画をするようになりました。また、「ハウスメーカー」という単語自体も馴染みがなく、基本的には設計士を探してデザインしてもらった間取りをもとに、既存の建物の仕切りなどを壊して家をつくるしか無いようです。

一方日本では、それぞれのメーカーがアピールしている「なんちゃら工法が〜」「断熱性が〜」みたいなのがいっぱいあって、調べれば調べるほど結局どれが良いのか迷いに迷ってしまいますよね。

建築の知識が全く無く、0から始めた私たちが経験しながら分かったことで、知っておきたかったことをまとめました。家の計画を始める前に、或いは始めた途中でも知っていれば決めやすいし損もしないと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次賢いハウスメーカーの選び方
・ 情報収集の方法
・ 私たちが決めるまでの過程

・ まとめ

賢いハウスメーカーの選び方

結論から書くと、住宅の知識なしで家づくりを進めてきた私がおすすめする方法は下記のとおりです。

①どんな雰囲気の家をつくりたいかイメージする
②ネットで理想を実現できそうなHM・工務店を簡単に調べる
③実際に住宅展示場で営業の方に話を聞いてみる
④一度家に帰って冷静になり、ネットで精査する
⑤気になるHM・工務店の営業とアポを取って話してみる
⑥HM・工務店とその営業担当を気に入ったところにする

知識0でいきなり住宅展示場へ行かない

住宅展示場に行くと、営業の方が丁寧に自社でつくれる家のことを説明してくれるのですが、知識がないと全て鵜呑みにしてしまい相手のペースで進められてしまいます。

実は私たち、最初は家の計画なんて全くしていなかったのですが、たまたま散歩で住宅公園を通りかかって、家具店を見るかのようにそのまま入りました。初めて住宅展示場というところに入った時、「今の家ってこんなにスタイリッシュで広々した空間をつくれるの?!」と感動していました。これがHMの作戦ということも全く知らず。。

展示場ではどのHMもよく見えてしまうので、他に本当に自分のニーズに合っているメーカーを知る前に契約してしまうこともあります。そのようなミスマッチが原因で仮契約後にメーカーを変えた、なんていう話も珍しくないようです。

家の契約には、仮契約と本契約の2つがあり、仮契約とは、あなたのメーカーで家の計画を進めますよ、というHM選定の契約で、本契約はそれまで話し合った間取りや設備などを確定させて「この内容で工事を始めますよ」という契約です。この仮契約で100万円を手付金として支払うのが一般的なので、慎重に選定しないと大損することになってしまいます。

相手のペースに合わせて話を進めない

特に家の計画を始めた最初の頃は、あまり頻度を高く打ち合わせはせずに一度冷静になって再度内容を精査する時間をつくったほうが良いかもしれません。「このメーカーはこう言ってたけど、ホントですか?」と他のHMの営業へ聞くのも良いと思います。一人の営業の意見だけを信じるのではなく、セカンドオピニオン求めながら自分なりに理解して取捨選択することが本当に大切です。

営業は話が本当にうまいので、事前に調べてから行くことで「これは確かにネットでも書いてたな」と復習のような感じになり、良いことしか言っていなくて疑問に思った場合もしっかり確認することができます。

私たちの場合、2軒目ぐらいで住友林業さんの話を聞きに行きました。予習0だったのでHMの中でも特に高い部類とは知らず…

それはさておき、担当してくれたのは支店長で大ベテランの方でした。いかにも営業という方で、グイグイ来るのが少し嫌だなとは思っていましたが3回目の打ち合わせで「土地を決めてしまいましょう」と急いでこられたので、ちょっと危ないなと思ってその方との連絡はやめました。

私は何でもズバズバ言ってくる台湾人の妻の影響で(怒られる)歯止めをかけられましたが、押しに弱い方だと負けてしまうぐらいうまくアポをとって話を進めてこようとします。家は大きい買い物なので、後悔しないためにも相手のペースで進められないようにすることを意識しないとな、とこのとき初めて学びました。

情報収集の方法

情報収集の方法としては、主に5通りあります。その中でも一番活用すべき方法は「ネット・インスタ・Youtubeで調べる」こと!むしろ全体の7割ぐらいはこっちに時間を割いても良いぐらいです。活用しないと絶対に損します。

①住宅展示場
②資料請求
③ネット・インスタ・Youtubeで調べる
④HMや工務店勤務の知人に聞く
⑤親に聞く

①住宅展示場

住宅展示場とは、色々なHM・工務店が実際に住宅を建てて展示してある場所です。例えば横浜であれば、tvkハウジングプラザ横浜というところです。この展示場は、住宅会社33社、全61棟のモデルハウスがあり、棟数としては日本一の多さだそうです。(2020年9月時点)
回り方としては、興味がある展示場に入るとアンケートを書かされて、営業さんから話を聞くスタイルです。

メリット

  1. 予備知識がない状態で入っても嫌な顔されず一つ一つ教えてくれる
    展示場に来る人は何も知らない状態で来ている人が殆どなので、営業の方も初めての人に話すことに慣れています。むしろまっさらな人ほど良い獲物?
  2. 家の特徴や設備の説明などが直接説明が聞けるので、質問もすぐにできる
    お客さんを獲得するために、家に関する疑問は基本的に何でも答えてもらえます。
  3. そのHMでつくれる家のだいたいの雰囲気がわかる
    展示場にはそれぞれのHMの特徴が出ています。例えば鉄骨メーカーであれば地震に強いことを

デメリット

  1. 全て自社目線で語られる
    営業なので当たり前といえば当たり前ですが、自社のメーカーのことをずっと話されます。
  2. 展示場は現実離れした広さでつくられているため、どこのメーカーも凄くよく見えてしまう
    どの展示場も豪邸のような広さで、入った瞬間から「うわ!」と声が出てしまうぐらいです。
  3. 使っている設備は高級品ばかりなので、夢のような家がつくれると錯覚してしまう
    展示場に置いてある=その設備が付いてくるという訳ではない!
  4. 一度付いた営業担当は基本的に変えられない
    一番の注意点はこれ!アンケートを書いた時点で、あなたの営業担当はもう決まってしまいます。

②資料請求

住宅展示場に行く時間がなかったり、どうしても紙で情報を見たい人には良い方法です。しかしデジタルネイティブ世代の20代にはあまりおすすめしない方法で、私たちも一度も資料請求はしませんでした。

メリット

  1. 展示場へ行かずとも資料が入手できる
    ネットや電話で情報を伝えるだけでHM・工務店の資料が手に入ります。忙しいけど何か手元にほしい!という方には良いかも。

デメリット

  1. 資料請求で入力した情報をもとに営業担当が勝手につけられる
    実力のある営業ではなく、新人が当てられることが多いとか。確かに自分が上司だったら、資料だけ取る人にほんとに優秀な人はつけないですよね。そもそも真剣に計画してない人も多いと思いますし。
  2. 電話をかけられたり、訪問されたりする
    資料を請求しただけでなんの要求もしていなくても、営業をかけられることになります。大手だとあまりないかもしれませんが、訪問されることもあるにはあるようです。

③ネット・インスタ・Youtubeで調べる

メリット

  1. 大体のことはほぼ載っている
    それぞれの住宅メーカーで建てた人が、計画時の苦労や実際の住心地など、営業からは知ることができない情報を書いたりしています。また、ブログだけでなく、ハウスメーカー勤務のYoutuberなどが内情をぶっちゃけた動画も多数あり非常に参考になります。むしろちゃんとチェックしないと、営業の言いなりになってしまいます。

    よく参考にしてたのは下記のYoutuberさんでした。
    まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法
    住宅四天王 エース
  2. イメージ画像を用意すると営業も理解しやすい
    口だけで説明するよりも、気に入った雰囲気がわかる画像をみせると話が進みやすいです。インスタはもちろん、最近だとPinterestにも国内外のインテリア画像がたくさんあがっているのでおすすめです。

デメリット

  1. 情報量が多く、判断する必要がある
    一見客観的に紹介しているように見えて、お金をもらってある会社/ものをプッシュしていることも多いです。特に家は額が大きいので、各社のマーケティングも必死!
  2. 金額的な情報は少ない
    流石に細かい値段とかは載っていないので、営業に直接聞く必要があります。これも年々変わっていくので、仮にネットで載っていいても大きく変わっていることもあります。

④ハウスメーカーや工務店勤務の知人に聞く

メリット

  1. 契約前から詳しい情報を教えてもらえる
    契約前には情報を小出しにしてくる営業が多いですが、知人であれば教えてくれる確率も高いでしょう。一般のお客では知り得ないことも知れるかも。
  2. その知人のHMで契約する場合、紹介割引が受けられる
    ほとんどのHMで紹介割引があり、何百万円かの割引が受けられたり、設備をプレゼントされたりします。

デメリット

  1. なんとなくそこで進めないといけない感じになる人も?
    付き合い等もあると思いますが、基本的には人生で一番高い一生の買い物。自分で選んだものなら満足度も高いはず!

⑤親に聞く

メリット

  1. 一番聞きやすい(聞かなくても教えてくれる)
    一番身近な人生の先輩。これまでの生活歴からどんなところに何があったほうが良いか等アドバイスしてくれるでしょう。

デメリット

  1. 今の家の常識が昔と大きく変わっている
    今の住宅は、私たちの親世代のときとは比べられないほど性能があがっています。例えば窓一つとっても、結露しにくく断熱性が高いガス入りが軒並み標準採用されているので、「そこに窓はやめといたほうが良いよ」みたいなのはもう今の常識じゃない、ということが多々あります。

私たちが決めるまでの過程

1. まずは適当に2人の好きなことを書き出してみる

 
・シンプル・ミニマルなデザインが好き
・旅行が好き
・こだわったものが好き
・新しいものが好き
・整理好き(私だけ)
・きれい好き(私だけ)
 

2. そこからどんな家ができたら満足度が高いかをイメージしてみる

旅行が好き
→ホテル・空港が好き
→部屋に仕切りを少なく広い空間をつくりたい、大きい窓を設けたい
→鉄骨メーカーまたは大空間・大開口を謳っている木造メーカー
一般的な木造建築だと、どうしても柱やタレ壁を設けないといけかったりします。
広い空間がほしいけど、変なところに柱とかが出るのが嫌いな私のように細かいところが気になる人は、そもそも大半の木造メーカーが向いていないです。

シンプル・ミニマルなデザインが好き
→一面真っ白のような塗り壁が良さそう
→塗り壁だと約10〜15年に一度は全て塗り直しする必要がる
→サイディングだとメンテナンス費が抑えられて汚れにくい・外観は割とどこも同じような感じ
→どこのメーカーでもよさそう

新しいものが好き
→積極的に新しい技術を取り入れているメーカーが良い
→メーカーごとに標準品として採用しているものに違いがある
事前に確認が必要、導入したいものがある場合もHMによっては不可のものが多い
ハウスメーカー独自の仕様だったり、あとは利権の絡みも結構あるようです

コロナ前の話ですが、土日は基本的に海外に行っていて、2019年は月一の台湾帰国を含めて20回以上出国していたぐらい旅行好きです。航空券もアジアであれば片道1万ちょっとなので、実は日本国内旅行をしたり、飲み会に参加するより安いんですよね。

そんな私たちですが、主には旅行好きというところから考えて絞っていったことで、鉄骨メーカーまたは大空間・大開口を謳っている木造メーカーというのを大きな軸としました。このように2、3個だけでもイメージして考えても何かしら方向性は出てくるんじゃないかと思います。探しているうちに優先したいものが変わることもあると思いますが、最初に一旦方向を決めることでスタートが切れやすいと思います。

3. 施主ブログやYoutubeをひたすら見て調査する

鉄骨メーカーまたは大空間・大開口を謳っている木造メーカーということで絞り込んだのは以下のメーカー

【鉄骨】
ヘーベルハウス
パナソニック ホームズ
セキスイハイム
大和ハウス
トヨタホーム

【木造】
住友林業
アキュラホーム
積水ハウス

このHMの情報を調べました。
ヘーベルハウスはとにかく強さをアピールしているらしい。耐火性は特に求めていないので、そこにお金はかけなくて良いかなということで候補外に。

住友林業は、林業という名前からわかるように木に力を入れていて、標準で無垢の床材が採用できるらしい。悪いことではないですが、シンプルモダンでホテルっぽい家をつくりたい私たちにはそれほど魅力的じゃないかなということで候補外。

と、もっともらしい理由をあげましたが、ぶっちゃけ値段が高いという情報が多かったので早い段階で候補から外れました。土地なしの20代には流石に厳しいです…品質は高いと思うので、土地はすでにあるという人であれば候補にしても良いのではないでしょうか。

大和ハウスはそこまで目立った特徴がなく値段も安くないということで候補外に。最初の絞り込みで残ったのはパナソニック ホームズ、セキスイハイム、トヨタホーム、アキュラホームとなりました。

4. 住宅展示場で営業の方に話を聞いてみる

一旦候補外としましたが、実際に自分で見て聞いたりすると魅力的だったりすることもあるので、一応展示場に行って話を聞いてみました。

ここからは、HMの雰囲気や巡り合った営業との縁です。営業は一人ひとりタイプが違いますし相性の部分は参考にならないと思うので省略しますが、最終的に価格がまだ手に届く範囲かつ大空間を実現できるトヨタホームに決めました。

まとめ

今回は、20代で日台国際夫婦の私たちがどのようにハウスメーカーを決めたのかについて紹介しました。

 
・ 賢いハウスメーカーの選び方
・ 情報収集の方法
・ 私たちが決めるまでの過程

せっかくつくるなら、予算の範囲内で満足できる家をつくりたいですよね。

家づくりを考えるとき、何も知識がないまますぐに展示場に行く前に、まずは簡単でいいのでどんな家にしたいのか考え、自分で調べることが重要です。そうすることで、口のうまい営業のペースに持っていかれることなく自分主体で進めることができます。

更に、一度冷静になって営業から説明された内容を精査する時間をつくるために、住宅の知識があまり無い計画初めの段階では頻度を高く打ち合わせはしないようにしましょう。

事前に調べるときはネット・インスタ・Youtubeを最大限に活用してください!個々の値段であったり、細かいルールなどはどうしても営業に聞かないとわからないですが、それ以外であればほぼ全ての情報はあると言っても間違いではないです。

建築の知識が全く無く、0から始めた私たちが経験しながら分かったことですが、事前に知っていればもっと効率的に計画が進んだと思います。これから家づくりをする方や、今計画中で迷っている方に参考になれば嬉しいです。

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