台湾人が謝らない理由は?台湾女子に本音を聞いてみた

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こんにちは。Life In TaiwanのJunです。

台湾人女性の特徴を書いた記事で、台湾人女性は自分から謝らないということをあげました。
迷惑をかけられたのに謝られないのは、日本人にとってはかなりイラッとしますよね。

私の相方は日本語もペラペラで、日本文化も一通りマスターしているのにも関わらず、すぐに謝りません。これまで何度もケンカになって話し合ってきましたが、日本人の私としてはこれだけは正直全然慣れません。

ここまで徹底的に謝られないと、「迷惑をかけたら謝るべき」と考える日本人はおかしいのか?とさえ考えてしまいますよね。

前回の記事で台湾人にとって「謝る=完全に負け」という概念があることを紹介しましたが、彼らはなぜこのように考えるのか、そしてそもそも日本人の謝罪について考えてみました。

日本人も台湾人も、これを知っているだけ少なくとも相手がなぜこんな行動をするのかがわかるので、理解を深めることができます。すぐにケンカが減る訳ではないと思いますが……

更に私の周りの台湾女子に、「自分から謝るかどうか」と「そもそも謝ったことはあるか」も聞いてみると面白い結果(予想通り)が得られたのでシェアしたいと思います。

目次日本人がすぐ謝る理由
 1. 人に迷惑をかけることは罪という文化
 2. 謝ったら基本的に許される文化台湾人(中華圏の人)がすぐに謝らない理由
 1. 「謝る=完全に負け」でその後の補償までがセット
 2. 面子の問題実際に台湾女子に聞いてみたらやっぱり謝らないまとめ

1. 人に迷惑をかけることは罪という文化

日本人は、物心がつかないうちから家庭や学校で人に迷惑をかけることは一番やってはいけない悪いことだと徹底的に教えられてきています。

「人身事故で電車が止まって待ち合わせの時間に間に合わなくなった」という状況で考えてみます。
待ち合わせで待っているAさんに対して、遅れてきたBさんは、人身事故という不可抗力の事情がありますが、まずは謝罪の言葉をかけるでしょう。

もちろん日本人も、原因は自分ではないのでこの状況で自分が悪いとは思っていないはずです。
「Aさんを待たせてしまった、相手の時間を使ってしまって申し訳ないな」と思って謝っています。

「自分のことより、まず相手がどう思うかを考えて行動しなさい!」という言葉は、日本人にとっては常識というより、遺伝子に組み込まれてさえいるような感じもありますね。

1. 謝ったら基本的に許される文化

日本人は謝った人に対してはかなり寛容です。多くの場合、一言謝罪をするだけで、罪がなくなります。

先程の「人身事故で電車が止まって待ち合わせの時間に間に合わなくなった」例で考えてみても、遅れてきたBさんが一言ごめんねと言ってくれれば、勿論待った時間にもよりますがAさんは基本的に「大丈夫だよ、人身事故だったからしょうがないね」と言うはずです。

日本では、正直に負けを認めた人を暖かく見守ることが美徳とされていて、謝った人に対しては同情、更には救いの手までもが差し伸べられるのです。

これは悪い言い方をすれば、基本的に謝れば許されやすいとも言えます。
なのでとりあえず謝っておけば、相手はそれ以上追求しないだろう、と思っているところはありますよね。むしろ謝ったんだから追求するなんて卑怯だ、という意識さえあります。

ここまで見てみると、日本人にとって謝罪は、相手に迷惑をかけた一部の非を認めて、その後のコミュニケーションを円滑にする一つの道具として使っているのではないかな思いました。

1. 「謝る=完全に負け」でその後の補償までがセット

一方、台湾(中華圏)では、謝ったら許されるという文化がないので、一度謝ってしまうと完全に非を認めたことになり、人生を通して補償しなければならない可能性が出てしまいます。負けを認めた人を暖かく見守るという文化とは正反対です。

なので台湾人は色んな理由を付けて正当化するか、特にまっとうな理由がなくても絶対に理由を言います。これは台湾人にとって一種の自衛なのです。

一度謝罪をする=相手に対して全責任を負うということになってしまい、では何を補償してくれるの?という話になってしまうのです。「謝る=完全に負け=何か補償する」がセットです。

なのでただ謝るだけでは、上辺だけで誠意のかけらもないじゃないかとなってしまいます。
道歉有用的話,要警察幹嘛(ごめんで済んだら警察要らんわ!)は日本よりよく使うフレーズらしいです。なので台湾人からすると、日本人の謝罪はなんの意味もないじゃないか、と思ってしまうのです。

1. 面子の問題

台湾人にとって、すぐに自分の非を認めるのは面子的に絶対許せないことです。
先に頭を下げるということは、恥ずべきことという意識が強いようです。

私の相方も、先に謝ったら死ぬゲームかなにかしてるの?というぐらいにまで謝りません。謝ったら許すから謝ってと言っても謝りません。そんな要らない面子捨ててくれー!(心の叫び)
ちなみに、台湾総督府の民政長官だった後藤新平も、台湾人の3大特徴の一つに面子を重視していると分析しています。後藤さんの苦労、察します。

一、臺灣人怕死 (死ぬのが怖い)
二、臺灣人愛錢 (お金が大好き)
三、臺灣人重面子 (面子を重視している)

https://zh.wikipedia.org/wiki/後藤新平
台湾妻

今の台湾人は、死ぬのが怖いっていうのはわからないけど、お金は大好きだし面子も重視してると思うよ

それぞれの文化的な背景を書いてみましたが、やっぱりホントに謝らないのか確かめたいと思い、今回は知り合いの台湾女子に聞いてみました。

質問は「彼氏に原因はなく、あなたが原因であなたが一人で怒りました。この状況でどのように仲直りしますか?いつもの手順を教えて下さい」、「これまで先に謝ったことはありますか?」

結論から言うと、予想通り「彼氏に先に謝って欲しいし、自分から謝ることは殆どない」という感じになりました。


台湾人の彼氏有りの高雄人

・彼氏が慰める
・彼氏が自分のどこが間違っていたか説明する
・彼氏が謝る
 自分から謝ったことはない

韓国人の彼氏有りの高雄人

・私が気分悪いことに彼氏が気づいたら、まずは慰めてから甘えてほしいし、何で不機嫌なのって聞いてほしい
・私が不機嫌になっているのは彼が原因ということがわかったら謝ってほしい
・最後まで優しい態度で接してほしい
・最後はアイニーを言ってほしい
 謝ったことはあるけど、殆どない

台湾人の彼氏有りの高雄人

自分が原因なのに彼氏に謝らせるのは不合理だと思うけど、やっぱり先に謝ってほしい
私はほとんど自分から謝らないXDDDD
単純に先に頭を下げるのがイヤ(ヤバイ🤣)

ここで”女性側が原因”としたのは、男性側の原因だとすると女性が譲るわけもなく、男が先に謝る以外の余地がないからです。なので明らかに女性側の原因である、という状況下でどう解決するの興味がありましたが、やはり謝ることは基本的に無いです。

勿論その人の生まれ育った環境でも異なるので、絶対にそうだとは言えませんが、実際に2年ちょっと台湾の相方と過ごした私からしても、大きくは外れていないかなと思います。

そして、台湾人の男性は謝罪の後によく食べ物などを買ってあげて機嫌を直させることが多いです。こう考えてみると、やっぱり謝罪の後には補償までがセットですね…!

ただ一つ興味深いのは、「台湾人 謝らない」で検索すると、「台湾人の旦那が謝らなくて困っている」という記事が少なくないことです。

つまり台湾人女性に対しては、謝らなければどうしようもないとわかっているので謝っているが、日本人女性相手だと我慢してくれたり、一歩引いてくれることがあるため、本来の台湾の文化を発揮して謝らないということでしょうか?そうであれば台湾人男性は求生欲很強(生きたいという欲望が物凄く強い)ですね。

今回は、「日本人がすぐ謝る理由」と反対に「台湾人(中華圏の人)がすぐに謝らない理由」として、以下の点をあげました。

日本人がすぐ謝る理由
 1. 人に迷惑をかけることは罪という文化
 2. 謝ったら基本的に許される文化台湾人(中華圏の人)がすぐに謝らない理由
 1. 「謝る=完全に負け」でその後の補償までがセット
 2. 面子の問題

実際、日本人も台湾人も文化をかなり反映した行動をしているんだなと思いました。台湾人の言い分もわかる気がしましたが、やっぱり謝ってくれたら許すから謝ってほしいのが日本人としての本音…できるだけケンカを大きくせずにスッと終わらせたいものです。

原因が男性側にあるかどうかに関わらず、台湾女性が怒った際の模範的な行動は、以下のとおりです。

1.【安慰】 全力で関心を持ち、慰める
2.【示軟】 どこが間違っていたか説明する(自分が原因でない場合も頑張って探す)
3.【道歉】 謝る
4.【補償】 食べ物を買ってあげる

台湾女性と付き合ったあなたにとって、残念ながらこれが生きる唯一の道です。
もしくは私のように、「こんな理不尽納得できない!」と反抗して、「優しくない」と理不尽に罵られながら生きていくという道もあるにはあります…

どちらを選ぶかはあなた次第。日本男子、加油!

台湾妻

補償までよろしくね〜

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