新しい言語を勉強するとき、皆さんは何を重視しますか?
どれぐらいその言語が話されているか、またはこれからの需要を気にする方もいます。
人それぞれで、どの理由にも不正解は無いと思います。
私が中国語を勉強したいと思ったきっかけは、大学時代にドイツに経済専攻で留学したときに、漠然と「欧米文化よりアジアのほうがいいじゃん」と思ったからです。このままヨーロッパに居るよりアジアで活躍したい、何かアジアの新しい言語を勉強したい、よくわからないけど近いし話す人多いから中国語は面白そう、というのが始まりでした。
今考えるとなかなか適当だなと思いますが、結果的には勉強して大正解でした。
人生がもっと楽しくなったなと思います。
今回は、私が考える中国語を勉強して話せるようになるメリットを5個紹介したいと思います。
目次
1. 13億以上の人と話せるようになる
2. 困ったときに助けてくれる人が増える
3. ビジネスチャンスが広がる
4. 日本をより知ることができる
5. 自己主張が出来るようになる
・まとめ
13億以上の人と話せるようになる
中国語を母語とする人は世界1番多いです。中国、台湾、シンガポール、マレーシアは勿論のこと、タイやミャンマー、ベトナムなど東南アジアには華僑が広がっていて、アメリカやカナダなどの欧米にも非常に沢山の華僑が居ます。
英語を母語とする人口は3億8000万人と、中国語、スペイン語に続き3位です。実際に母語ではなくても第二言語として話されているのは英語が一番だと思いますが、中国語もそれぐらい世界に浸透している言語ということがわかります。
友達、恋人、ビジネスの可能性が、人口だけで見ると日本にいるより約13倍増えると考えると、非常に大きなメリットではないでしょうか。
私は旅行が好きなのですが、現地の言語が全くわからなくても中華系の人はどこにでも居るので案内などは中国語で書いてあったりします。アラビア語しかない中で中国語が下に書いているだけで非常にホッとします。旅行が好きな人にとっても、メリットは大きいですね!
参考:https://www.babbel.com/en/magazine/the-10-most-spoken-languages-in-the-world
困ったときに助けてくれる人が増える
中華圏の人たちの家族や仲間を思う気持ちはかなり強いです。一度この人は仲間だと思ってもらえると、びっくりするぐらい尽くしてくれます。
・台湾で引っ越し作業中に1年ぶりの友人に会い、次の予定をキャンセルしてまで大変な搬送作業を手伝ってくれたり
・中国でAirbnbに泊まった時、オーナーと話が盛り上がって初対面なのに観光に連れて行ってくれてご飯までご馳走になったり
・香港で地下鉄に乗ってホテルに帰ろうとした時、ICカードにチャージをしようとしたら現金が足りなくて隣りにいた出稼ぎに来ている中国人にATMの場所を聞いたら「お金足りないの?これでチャージして」となんの面識もない私を助けてくれたり
これまでたくさんの中国人や台湾人に助けてもらいました。マレーシアやタイに行ったときも、「中国語喋れるの?!」と、入場券を無料にしてもらったり、おまけしてもらったり、中国語喋れて人生得したなー!と思う経験をたくさんしてきました。困ったときに助かる確率がグッと上がった気がします。
ビジネスチャンスが広がる
中華圏の人たちの「お金」への情熱は世界一です。不動産を買うべきだ、投資がどうたら、あそこの老闆(オーナー)めっちゃ稼いでるとか、口を開けばお金の話です。聞いているこっちも、お金のことを考えないとな、と思ってしまいます。
昔から、どこの国でもビジネスを華僑や中華系の人がビジネスシーンで大きな役割を果たしています。商売でかなり幅を利かせていて現地人にはあまり良く思われていないこともありますが、とは言ってもお金への嗅覚や稼ぐ力が他の民族よりも鋭いと言われていることは事実ではないでしょうか。
少しでもお金になりそうなビジネスにはかなり敏感なので、「今度XXを立ち上げるんだけど一緒にやらない?」という会話は日常茶飯事。ビジネスをやっている人、またはこれから本格的にやりたい人なら、中国語はおすすめです。
社会に出ていない学生でも、中国語が話せると仕事探しの幅がかなり広がります。まだまだ英語を喋れる人ほどいないので、駐在員なども全然夢ではないですよ!
日本をより知ることができる
日本は中国から多くの文化を学んできました。日本文化は独自の発展を遂げましたが、中国から来たものは枚挙に暇がありません。国としての印象はさておき、中華文化を嫌いな人って、いないのではないのでしょうか。中華料理は美味しいし、建築などは壮大で美しいですよね。
中国や台湾の博物館に行くと、文化の豊かさに圧倒されます。中国ではちょっとした博物館もショッピングモールのように大きい建物に展示物がずらりと並んでいます。また、台北にある國立故宮博物院を訪れたことがある方ならわかると思いますが、真面目に説明を読んでたら2日はかかるような展示物の量。日本に伝わった文化の元を原文の説明で見ることができるのは嬉しいし、面白いなと思います。
一方、中国が日本に学んだことも少なくありません。中国語を勉強していると、日本語と同じ単語が非常に多いことに気づきます。清政府(中国)が日清戦争で敗北した後、近代化を遂げた日本に学ぶために数千人もの留学生を日本に派遣しましたが、そこで勉強した中国人が本国に持ち帰ったのがこの和製漢語です。社会・人文科学方面の名詞・用語において70%は和製漢語がそのまま用いられていると言われています。
このように、中国語を勉強すると自然と日本への理解も深まっていくので、日本人の教養としても良いと思います。
自己主張が出来るようになる
日本人は他人の意見に同調しがちですが、中華圏の人は自分が思ったことを(良くも悪くも)はっきりと口にします。自分の意見を言うことが大事なので、中国語で会話していると、自然と自己主張が出来るようになります。中国語の性質としても、日本語のように間接的に何かを伝えようとすると文がおかしくなることが多いので、直接伝えざるを得ないです。
やっぱり自己主張が出来ない人にはリーダーは務まらないし、何か決断をするときも決めきれなかったりしますよね。なにより、芯のある人に見えると思います。
なので、自己主張に自信がない人や、将来大きな仕事がしたい人にも良いのではないかと思います。
まとめ
今回は、中国語を勉強して話せるようになるメリットを5個紹介しました。いかがでしたでしょうか。
1. 13億以上の人と話せるようになる
2. 困ったときに助けてくれる人が増える
3. ビジネスチャンスが広がる
4. 日本をより知ることができる
5. 自己主張が出来るようになる
色々な角度からメリットを書いてみましたが、まとめると、中国語を母語としている人は世界で一番多くて、その中華圏の人はお金大好きで仲間意識も強いのでそんな人達と自由に話せるようになると人生の可能性がかなり広がるよ!ということです。時々お節介すぎるけど、なんとなく関西のおばちゃん的な優しさが感じられます。
あとは、日本人と違って割とストレートにものを言うので、自分の意見をしっかり言えるようになるのも大事なポイントです。英語も勉強して損はないですが、中国語も出来ると良いですよ!